MOON
月魚座の人
月が魚座にある人は、人の感情の影響をまともに受ける。機嫌の悪い人が同じ部屋にいるだけで消耗する。優しさというより、体質に近い。取り繕う元気がない時に出てくる素の顔が、魚座の月に出る。
素の顔と、安心のかたち
月が魚座にあると、その場にいる人の感情が、そのまま自分の中に入ってくる。悲しい話を聞くと自分のことみたいに苦しくなるし、不機嫌な人がいる部屋にいるだけで、帰り道にどっと重くなる。
それを優しさだと言われることが多いけど、実際には体質に近い。選んで受け取ってるわけじゃなく、勝手に入ってくる。だから、人の多い日は何もしてなくても消耗するよね。ひとりで静かに過ごす時間を取らないと、誰の気持ちだか分からないもので心がいっぱいになってしまう。境界線を引くのは冷たさじゃなくて、受け取り続けるための手入れ。
人の言葉を額面どおりに受け取らないのも、この月の特徴。口では大丈夫と言ってる人の、大丈夫じゃなさのほうが先に届く。そこに気づける人は多くないから、あなたのそばで泣ける人がいる。
月がひとつの星座に留まる時間は二日半ほど。境目の日に生まれた人は、出生時刻を調べてやっと月星座がはっきりする。
しんどい時の戻り方
人の感情をまともに受けるぶん、戻るには誰の気配もない時間が要る。音を消して、静かに過ごす。それだけで、どれが自分の気持ちだったかが返ってくるはず。
水に触れる、眠る、何も考えない。理屈で切り替えようとするより、そのほうがずっと早い。悲しい話を聞いた日や、人の多い場所にいた日ほど、その時間が必要になる。
線を引き直すのは、冷たくなることじゃない。受け止め続けるために要る作業のほう。誰の気持ちも入ってこない時間を、後ろめたさなしで取っていい。
ひとりに戻れてる時のあなたは、驚くほど深くまで人に届く。守れてない時に無理をしても、届く量はむしろ減ってしまう。
恋と縁への出方
しんどい時のあなたは、理由が分からないまま重くなってることが多い。原因を探すより、まずその場を離れるほうが早い。人の少ない場所へ移るだけで、半分は抜けていく。
縁の作り方も、感じ取ることから始まる。言葉にされてない気持ちに気づけるから、相手にとってはとても居心地がいい。ただ、そのぶん受け止めてもらいたい人を引き寄せやすいところがあるかもしれない。あなたが与えるばかりになってないか、時々見てあげてね。
断るのが苦手なぶん、頼まれごとを抱えすぎるところがある。全部に応えなくていい。あなたが元気でいることが、いちばん人の役に立つ。
この星の活かし方
月魚座の整え方は、自分に戻る時間を毎日作ること。短くていい。音を消して、誰の気配もない場所に座るだけ。それだけで、どれが自分の気持ちだったかが分かってくる。
今日ひとつ、感じたことを紙に出してみて。うまく書けなくていい。溜めないことが、この月にはいちばん効く。それから、断る言葉をひとつ用意しておいてあげて。今日はやめておく、が言えるだけで、流されずに済む日が増える。最後にひとつ、寝る前に人の話を思い出す癖があるなら、そこだけ切り上げてあげて。眠りが浅い日が続くと、この月はいちばん影響を受ける。
感じすぎてしまうのは、あなたが弱いからじゃない。受け取る力が強いだけ。全部を背負わなくていいから、自分の分だけは残しておいて。
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