MOON
月蠍座の人
月が蠍座にある人は、心を開く相手を厳しく選ぶ。人当たりはよくても、本音を出せる相手はごく少ない。感情の温度は高いのに、表にはほとんど出さない。人に見せない顔を決める月が、蠍座に置かれてる。
素の顔と、安心のかたち
月が蠍座にあると、誰にでも同じ顔をしてるようで、実は入り口に鍵がかかってる。よく話すし感じもいいのに、本当のところを話してる相手は数えるほど。人当たりのよさと、心の距離は別物として動いてる。
一度信じたら深く信じるぶん、裏切られた記憶は長く残る。忘れられないのを執念深いと責めてきたかもしれないけど、それは浅く付き合ってこなかった証拠でもある。感情の温度が高いのに表に出さないから、周りが思ってるよりずっと激しいものを内側に抱えてる。平気な顔で座ってる時に、心の中では嵐が起きてること、あるよね。
興味の向く先が狭いぶん、選んだものへの記憶力が異様に強い。何年も前の言葉を、そのままの温度で覚えてること、あるよね。
月がひとつの星座に留まるのは二日半ほど。誕生日が境目にあたる人は、生まれた時間まで分かってようやく月星座が決まる。
しんどい時の戻り方
戻り方は、ひとりで深く沈むこと。無理に明るくしようとせず、落ちきったところから自力で上がってくるタイプ。周りが心配して励ましてきても、この月にはその時間が要る。
だから、しんどい時に人と会う予定を入れるほど回復が遅れることがある。連絡を絶ちたくなるのは、逃げてるんじゃなくて、そういう戻り方をしてるだけ。
ただ、信頼できる相手がひとりいるだけで、沈む時間はずっと短くなる。全部話さなくていい。事情を聞かずにいてくれる人が、ひとりいれば足りる。
浮上した後の回復力は、この月がいちばん強い。深く沈める人だけが、深いところから戻ってこられる。
恋と縁への出方
しんどい時のあなたは、人に見せずにひとりで処理しようとする。誰にも話さないまま、何日もかけて自分で決着をつける。それができる強さはあるけど、全部ひとりでやると回復に時間がかかりすぎるかもしれない。
縁の作り方も、数より深さ。広く付き合うのが苦手なぶん、残った関係は何年たっても切れない。会う頻度が減っても、また同じ距離から話せる相手がいるはず。ただ、一度切ると決めた相手には二度と戻らないところがあるから、切る判断だけは急がないであげて。
心を開くまでに時間がかかるのを、面倒な性格だと考えなくていい。急いで開けた関係より、時間をかけて開けた関係のほうが、あなたには残る。
この星の活かし方
月蠍座の整え方は、抱えたものを出す場所を持つこと。全部を内側に置いておくと、あなた自身が先に重くなる。相手はひとりでいい。全部を話せる人がひとりいるだけで、この月はずいぶん軽くなる。
今日ひとつ、言えずにいたことを短く書き出してみて。誰にも見せなくていい。それから、疑いが湧いた時は、確かめる代わりに直接聞いてあげて。想像の中の相手は、たいてい実物より冷たい。あとは、感情が動いた日は運動でも掃除でもいいから体を使ってあげて。頭の中だけで処理しようとすると、この月はどこまでも深く潜っていく。
深く付き合える相手が少ないのは、選ぶ目が厳しいからで、あなたが冷たいからじゃない。開けた相手には、そのまま開けていい。
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