VENUS × MARS

金星蠍座 × 火星魚座

金星が蠍座で、火星が魚座。一度心を許した相手のことは、痛みまで自分のものとして引き受けてしまう。相手の困りごとが、そのまま自分の眠れない夜になる。優しさなのか、境目がないだけなのか、分からなくなったことがあるかもしれない。

深さと、境目のなさ

蠍座の金星は、恋を狭く深くする。開くまでの門が重いぶん、開いた相手には底が見えないほど注ぐ。全部かゼロかで愛したい人で、宙ぶらりんの関係に耐えられない。選ぶ相手の数が少ないぶん、一人にかかる比重が大きい。
火星魚座の動き方は、そこに輪郭のなさを足す。人と競うより自分の世界でこつこつ積むほうが向いてて、頑張りは水面下で進む。ただ、目の前の誰かが傷ついてる場面だけは、別人みたいに速く動ける。自分の用事より、誰かの困りごとのほうが先に動く。
重なると、愛する相手との境目が消えていく。噛み合うのは、相手の痛みを一緒に越えられる場面。この組み合わせが出せる支える力は、ほかで見ないほど強い。ずれるのは、相手の痛みが終わらない時。引き受けた重さの置き場がなくなって、自分のほうが動けなくなることがあるかもしれない。支える力の強さと、抱え込む深さは表と裏。

恋と縁への出方

始まりは、静かで、境目が曖昧。好意を出さないまま相手を見て、気づけば相手の事情のほうを先に背負ってる。名前のつかない関係が長く続くことも多い。近づく理由が、いつも相手の事情のほうにある。
縮まったあとは、生活も感情もまるごと引き受ける。相手が言えずにいることまで分かってしまうから、頼まれる前に動いてしまう。ここまで受け止められる人は、そう多くないよね。頼られる量が、そのまま日々の重さになっていく。
つまずくのは、返ってこない時。蠍座は全部かゼロかで測るのに、魚座の火は限界まで我慢を続ける。だから壊れる直前まで気づけない。しんどいと感じた日は、我慢の理由を探す前に、そのまま口に出してみて。言えた分だけ、重さが軽くなる。我慢の長さは、愛情の証明にはならない。

人との距離の取り方

周りから見ると、優しくて、深いところまで聞いてくれる人。だから重たい話ほど、あなたのところに集まってくる。
でも本音では、受け取った感情を家まで持ち帰ってる。表では笑って別れて、そのあと一人で長く考えてる日が多い。人の感情は、あなたのところで止まって溜まりやすい。
距離の取り方は、はっきり切るのが苦手なぶん、離れ方がとても静か。返す速さをすこしずつ落としていって、気づけば会わないままになる。切るのではなく薄めていくやり方で、自分を守ってる。

この組み合わせの活かし方

活かし方は、深さを削らずに、境目だけ引き直すこと。線があるほうが、遠くまで支えられる。守るものが増えるほど、自分の足場が要る。
具体的にひとつ。相手の相談を受けた日は、聞く時間を先に決めてみて。時間を区切ることは冷たさではなく、続けるための工夫。区切ったほうが、次も聞いてあげられる。
もうひとつは、自分の痛みも同じだけ扱うこと。誰かのためなら動けるのに、自分のこととなると後回しになる。しんどい日は、自分の分も引き受けてあげてね。自分に向ける優しさだけ、いつも足りてない。

深く受け止められることは、才能に近い。ただ、あなたが沈んでしまうと誰も救えない。線を引くのは、その力を長く使うための準備。

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