VENUS × MARS
金星蟹座 × 火星蟹座
金星も火星も蟹座。好きになる相手も、実際に動ける場面も、どちらも「守りたい」で決まる。誰かのためなら夜中でも起き上がれるのに、自分のこととなると急に体が重くなる。人にはあんなに動けるのに、と言われたことがあるかもしれない。
台所の灯りみたいな人
金星蟹座の愛はお世話のかたちで出て、火星蟹座の行動力は誰かのためにしか点火しない。二つの星が同じ方向を向いてるから、この組み合わせは迷いが少ない。惹かれた相手にはそのまま動けるし、動く理由と好きになる理由が最初から一致してる。
たとえるなら、台所の灯り。自分が明るく照らされるためでなく、そこに誰かが帰ってくるために点いてる。家族や仲間の名前がついた瞬間、普段は出ないような力が出る。夜遅い迎え、急な看病、面倒な手続き。人が嫌がることを黙って引き受けてきた場面が、いくつも思い浮かぶかもしれない。
ずれというより、この組み合わせの弱点はそこ。誰の名前もついてない用事に、まったく火がつかない。自分の健康診断、自分の申請書類、自分の引っ越し。相手のためなら一日で片づくことが、自分のためだと半年放置になる。
恋と縁への出方
恋の入口は、たいてい相手の困りごと。悩んでる人の話を聞いてるうちに気づけば心が動いてて、しかも聞いてる時点でもう手が動き出してる。あなたにとって好きは、感情でなく行動から始まる。
距離が縮まると、相手の生活まるごとが自分の管轄になる。体調、食事、寝る時間。ここまで面倒を見てもらった経験のない人にとっては、この上ない安心になる。長く続く関係を作る力は、この組み合わせが十二星座のなかでも指折り。相手が弱った時期を一緒にくぐった経験が、そのまま二人の土台になる。
つまずくのは、尽くした量が愛情の証明にすり替わる時。蟹座の怒りは静かで、責めるかわりに引きこもる。急に連絡を返さなくなる、家に閉じこもる、あの顔を思い出したくないと目を伏せる。相手にはそれが罰に見えてしまう。腹が立った日は、部屋にこもる前に一言だけ残してみて。
人との距離の取り方
周りからは、頼れるお母さんみたいな役に見られてる。実際、困った時にあなたのところへ行けばなんとかなると思われてる場面が多いよね。
そのぶん、線引きは苦手。頼まれると断れないし、断ったあとで相手の顔が浮かんで眠れなくなる。抱えられる量には限りがあるのに、上限を越えてから気づく。
もうひとつの特徴が、身内と外の温度差。輪の内側に入れた人には底なしにやさしいのに、外側の人にはそっけないくらい距離を取る。冷たいのでなく、守る範囲を決めてるだけ。その線引きは薄情でもなんでもない。全員を抱えようとしたら、いちばん大事な人に手が回らなくなる。
この組み合わせの活かし方
活かし方は、自分のことを誰かのためにすり替えること。自分の体を大事にするのが苦手なら、あなたに元気でいてほしい人の顔を思い浮かべる。それだけで急に体が動く仕組みになってる。
具体的にひとつ。放置してる自分の用事を紙に書き出して、いちばん上の一件だけを今週やってみて。全部でなくていい。一件片づくたびに、次が軽くなる。
もうひとつは、受け取る練習。世話を返してくれる相手を選ぶことは、わがままでなく必要な条件。よくしてもらった時に遠慮せず喜んであげてね。
誰かのためになら動けるあなたは、自分のことも誰かのためだと思えばいい。あなたが元気でいることを喜ぶ人が、ちゃんといる。
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